インターナショナルスタイルというデザインの種類を聞いたことがあるでしょうか。1920年代~50年代にモダニズム運動の一環として生まれたもので、建築やタイポグラフィーなど幅広い範囲に広まりました。

この記事では、グラフィックデザインに大きな影響を与えたタイポグラフィのインターナショナルスタイル、国際タイポグラフィー様式について詳しく解説します。

世界に影響を与えたデザイン

国際タイポグラフィー様式と呼ばれるこのスタイルは、スイスのグラフィックデザイナーであるヨゼフ・ミューラー=ブロックマンらによって生み出されました。数学的なグリッドをベースとし、左右非対称のレイアウトや、現在では広く普及しているサンセリフの書体など、さまざまな革新的手法を組み合わせ、すっきりと客観性を重視したグラフィックデザインに発展していきました。

1918年にスイスのチューリッヒ芸術大学にグラフィックデザイン・タイポグラフィ科が創設され、「問題解決としてのデザイン」という理念を教えるようになりました。つまり、機能を重視した現代のデザインがこの思想から始まったといっても過言ではないでしょう。

1950年代には現在世界で最も使われている書体の一つであるヘルベチカの原型が生まれます。「長文でも読みやすい書体」という目的のもとに生み出されたこの書体は、現在では出版、広告業界では必要不可欠なものとなっています。また、現在私たちが毎日目にするウェブサイト上によく使われる書体であるArialも、このヘルベチカの派生フォントです。

インターナショナルスタイルは、現代の私たちの日常に深く根付いています。